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Duchamp du champ

Scandal, why not?

間が空いてしまった。

単純に少し忙しかったからだが、

同時に、あれこれ調べながら考えているうちに

文字通りDuchamp du champ デュシャンの広野を彷徨ってしまい

道に迷いそうになったのも、更新が遅れた理由のひとつである。


いまのコンテンポラリーな視点から”Fountain Scandal”という。

だが、100年前のコンテンポラリーな視点ではどうだったのだろう。

少なくとも、展示会が開かれた時点では、スキャンダルのスの字もなかったのではないか。

デュシャン自身、展示されないとか、それをタネにしようとか、

そこまで考えていなかったのではないか。


ただ、No juryというコンセプトのもと、

審査の枠組みがないにも関わらず、

なぜ受け付けられなかったのか、展示されなかったのか。

会期中、仕切りの後に置かれていたの。

展覧会の後、デュシャンが発見して取り戻した(と言っている)ものが、

なにゆえにLost/Destroyedになってしまったのか。


どうやら、この謎解きは容易ではなさそう、である。

なにより、Fontaineの謎解きが目的ではないのだから、

随時、分かったことを記していくことにして、

次回からは、少し観点を変えていこうと思う。


by miwameme | 2017-06-21 15:27 | コンテンポラリー・ アート