Scandal, why not?
間が空いてしまった。
単純に少し忙しかったからだが、
同時に、あれこれ調べながら考えているうちに
文字通りDuchamp du champ デュシャンの広野を彷徨ってしまい
道に迷いそうになったのも、更新が遅れた理由のひとつである。
いまのコンテンポラリーな視点から”Fountain Scandal”という。
だが、100年前のコンテンポラリーな視点ではどうだったのだろう。
少なくとも、展示会が開かれた時点では、スキャンダルのスの字もなかったのではないか。
デュシャン自身、展示されないとか、それをタネにしようとか、
そこまで考えていなかったのではないか。
ただ、No juryというコンセプトのもと、
審査の枠組みがないにも関わらず、
なぜ受け付けられなかったのか、展示されなかったのか。
会期中、仕切りの後に置かれていたの。
展覧会の後、デュシャンが発見して取り戻した(と言っている)ものが、
なにゆえにLost/Destroyedになってしまったのか。
どうやら、この謎解きは容易ではなさそう、である。
なにより、Fontaineの謎解きが目的ではないのだから、
随時、分かったことを記していくことにして、
次回からは、少し観点を変えていこうと思う。